比較記事

【2026年版】糖尿病の本5冊を徹底比較|薬剤師にオススメの1冊を目的別に紹介

のしん

糖尿病について勉強しようと思い、本を探してみると、さまざまな書籍が出版されています。

医療書は4,000〜6,000円ほどするものも多く、気軽に購入できるものではありません。

そのため、

薬剤師A
薬剤師A

せっかく買うなら失敗したくない…

薬剤師B
薬剤師B

自分に合った1冊を選びたい!

と思う薬剤師の方も多いのではないでしょうか。

のしん
のしん

私自身も、購入前には「この本は本当に自分に必要なのか?」と悩むことがよくあります。

しかし、糖尿病関連の書籍は数が多く、タイトルだけでは違いが分かりにくいのが現状です。

どれも評価が高いため、

薬剤師A
薬剤師A

結局どの本を選べばいいの?

と迷ってしまう方も多いと思います。

そこで本記事では、「医療書比較シリーズ」として、私が実際に読んだ糖尿病関連のおすすめ本5冊を比較しました。

それぞれの特徴や向いている人を紹介するとともに、最後には目的別のおすすめ本も紹介しています。

5冊すべてを実際に読み、それぞれ個別にレビュー記事を書いた内容をもとに比較しています。

のしん
のしん

糖尿病の勉強を始めたい方も、次に読む1冊を探している方も、本選びの参考になれば幸いです。

【のしんの一言】

のしん
のしん

知識を活かせるかどうかは、“自分次第”ではなく“環境次第”かもしれません。

もし今の職場に違和感があるなら、一度こちらの記事も読んでみてください。

▶︎学び続けたい薬剤師のための“転職の考え方”はこちら

あわせて読みたい
勉強を習慣にするための転職|もっと勉強したい薬剤師に伝える3つの事【業務・時間・文化】
勉強を習慣にするための転職|もっと勉強したい薬剤師に伝える3つの事【業務・時間・文化】

レビュー本紹介

のしん
のしん

まずは、今回紹介する糖尿病関連の本を5冊紹介します。

どの本も実際に読んだうえでレビューした書籍です。

それぞれ内容や特徴が異なるため、本記事では各書籍の概要や特徴を分かりやすく紹介します。

気になる本があれば、あわせて掲載しているレビュー記事もぜひご覧ください。

『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病フォローアップの勘所』

のしん
のしん

糖尿病を学ぶなら、まず最初に手に取ってほしい1冊です。

糖尿病の基礎知識から薬剤ごとの特徴、患者フォローアップの視点まで幅広く学べるため、自己学習にも日常業務にも活かせます。

新人薬剤師はもちろん、糖尿病患者への投薬に苦手意識がある薬剤師にもオススメです。

評価項目評価ポイント
総合評価多くの薬剤師にオススメできます。糖尿病の基礎から実務での活用まで学べる内容で、新人から管理薬剤師まで役立ちます。「まず1冊持つならコレ」と言える本です。
実務での活かしやすさ現場ですぐ確認できる表が多いです。本書に付箋を貼る、特定のページをあらかじめコピーしておけば、実務に直結します。
自己学習への向きとても学びが多いです。ただしアウトプットするパートがないので、自ら能動的に知識をとりにいかないと「読んで満足」で終わる恐れがあります。
読みやすさとても読みやすい文章でした。200ページちょっとのボリュームで、読み切るには5〜6時間程度必要です。
コスパ税込4,950円。医療書としては標準〜やや高価の価格帯ですが、内容は充実しており、多くの薬剤師にとってコスパが良いと感じられる1冊です。

👇詳しく知りたい方は下記のレビュー記事をご覧ください。

あわせて読みたい
【糖尿病の勉強に悩む薬剤師へ】現場でも役立つ『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病』レビュー
【糖尿病の勉強に悩む薬剤師へ】現場でも役立つ『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病』レビュー

自己学習にも現場にも活用できる“二刀流”の1冊

のしん
のしん

「糖尿病を勉強したいけれど、どの本から読めばいいか分からない」という薬剤師がいたら、まずオススメしたい1冊です。

その理由は、本書が自己学習と日常業務のどちらにも活用できる”二刀流”の1冊だからです。

糖尿病の基礎知識や薬剤ごとの特徴を体系的に学べるため、知識を整理したい薬剤師に適しています。

一方で、目標値や患者フォローアップのポイントが表にまとめられており、投薬時や疑義照会の場面でもすぐに活用できます。

「勉強のための本」と「現場で使う本」の両方の役割を1冊で担ってくれるのが、本書の魅力です。

糖尿病のフォローアップを具体的に学べる

糖尿病患者のフォローアップを具体的に学べる点も本書の大きな魅力です。

薬剤ごとに確認すべきポイントが整理されており、患者さんへどのような声かけや確認を行えばよいのかがイメージしやすくなっています。

例えば、メトホルミンでは乳酸アシドーシスのリスク、SGLT-2阻害薬では脱水やシックデイ時の対応など。
それぞれの薬剤で注意すべき副作用とフォローアップの方法が具体的に解説されています。

のしん
のしん

単に薬の知識を学ぶだけでなく、「実際に患者さんをどうフォローするか」という実践的な視点が身につく1冊です。

現場ですぐ活用できる表が豊富

本書には、日常業務ですぐに役立つ表が数多く掲載されています。

例えば、以下のような実務に直結する表が掲載されています。

・安全な血糖管理達成のための糖尿病薬の血糖降下作用、低血糖リスク、禁忌、服用継続率、コストのまとめ
・自動車運転時の主な低血糖対策、自動車運転する糖尿病患者への主な指導ポイント
・各薬剤のフォローアップの流れ

のしん
のしん

私自身も、「各薬剤のフォローアップの流れ」の表を印刷し、監査台に常備しています。

「この薬では何を確認すればよいか」をすぐに確認できるため、日々の業務で非常に重宝しています。

読むだけで終わる本ではなく、実際の業務で繰り返し参照できる実用性の高さも、本書ならではの強みです。

『外来インスリン療法マスターブック 改訂第2版』

のしん
のしん

インスリンやGLP-1受容体作動薬について、より深く学びたい薬剤師にオススメの1冊です。

本書は医師向けに書かれた実践書ですが、薬剤師が読んでも学びが多く、インスリン導入の考え方や処方医の意図を理解するのに役立ちます。

インスリンをよく扱う薬局薬剤師や病院薬剤師はもちろん、「なぜこの処方が選ばれたのか」を理解したい方にもオススメです。

評価項目評価ポイント
総合評価糖尿病専門医の20年以上の臨床経験をもとにした知見から最新のトレンドまでを130ページに凝縮。多くの薬剤師や医療従事者にオススメできる1冊
実務での活かしやすさ現場で活用するよりも、自己学習用に向いている1冊。現場で使用するイメージはありませんが、付録の製剤一覧は、処方薬をすぐに確認できるツールとなっている。
自己学習への向き初学者でも理解しやすく、基礎から学べます。アウトプット要素がないので、読者自身が実際の患者と照らし合わせて学ぶ姿勢が必要。
読みやすさコンパクトなボリュームで文章もわかりやすく書かれており、全体としてはとても読みやすい内容
コスパ税込2,750円。医療書としては安価な価格帯。内容も実務や自己学習に役立つ情報が多く、この値段で得られる知識量を考えると非常にコスパが高い。

👇詳しく知りたい方は下記のレビュー記事をご覧ください。

あわせて読みたい
【薬剤師が読むべきインスリンの勉強本】『外来インスリン療法マスターブック』をレビュー
【薬剤師が読むべきインスリンの勉強本】『外来インスリン療法マスターブック』をレビュー

糖尿病専門医による、外来インスリン処方の実践解説書

本書は、糖尿病専門医が20年以上の臨床経験をもとに執筆した、外来インスリン療法の実践解説書です。

インスリンをいつ導入するのか、どの製剤を選択するのか、どのように増量・変更していくのかなど、実際の診療でどのような考え方で治療方針が決められているのかを学べます。

もともとは医師向けに書かれた本ですが、内容は分かりやすく、薬剤師でも問題なく読み進められます。

処方医の考え方や処方意図を理解できる内容が多く、インスリン療法への理解を深めたい薬剤師にとっても学びの多い1冊です。

インスリンと併用する内服薬についても学べる

本書はタイトル通り、インスリン療法をメインに解説した本ですが、同じ注射薬であるGLP-1受容体作動薬や内服薬についても学べます。

特に内服薬については、「インスリンと併用するときにどのように使うのか」という観点から解説されている点が特徴です。

そのため、薬剤ごとの特徴を学ぶだけでなく、実際の治療戦略まで理解を深められます。

他の糖尿病関連の書籍とは異なる視点で薬物療法を学べることも、本書ならではの魅力です。

難易度は易しく、初学者・ブランク明けの薬剤師にもオススメ

本書は、インスリン療法を扱う専門書でありながら、難易度は比較的易しく、初学者でも理解しやすい内容です。

ページ数は約130ページとコンパクトで、文章も分かりやすく書かれているため、途中で挫折しにくい1冊だと感じました。

「インスリン療法を基礎から学びたい」という方が、最初に手に取りやすい実践書です。

『徹底解説!糖尿病治療薬 選び方・使い方 第2版』

のしん
のしん

糖尿病治療薬について体系的に学びたい薬剤師にオススメの1冊です。

糖尿病治療薬は種類が多く、

薬剤師A
薬剤師A

それぞれの薬の違いが曖昧

薬剤師B
薬剤師B

どのように使い分けているのか分からない

という薬剤師も多いのではないでしょうか。

本書では、各薬剤の特徴だけでなく、どのような患者に適しているのか、どのように薬剤を選択するのかまで詳しく解説されています。

糖尿病治療薬の教科書的な立ち位置となる1冊です。

👇詳しく知りたい方は下記のレビュー記事をご覧ください。

あわせて読みたい
【糖尿病薬の教科書】『糖尿病治療薬選び方・使い方第2版』レビュー|薬剤師が糖尿病薬を体系的に学べる
【糖尿病薬の教科書】『糖尿病治療薬選び方・使い方第2版』レビュー|薬剤師が糖尿病薬を体系的に学べる

【ブログカード】

評価項目評価ポイント
総合評価病態から各薬剤の特徴、処方の考え方まで幅広く学べる、糖尿病治療薬の教科書のような1冊。
実務での活かしやすさ実臨床を意識した内容もありますが、調剤室で使う実務書というより自己学習向け。
自己学習への向き机に座って時間を確保しながら、じっくり読み進めたい本。さらに、日々の業務で疑問に感じた薬剤を帰宅後に調べる使い方がオススメ。
読みやすさ専門用語が多く、必要に応じて調べながら読み進める場面も。全体としては整理されていて読みやすい構成だが、内容の専門性を考慮して星3とした。
コスパ税込5,500円。医療書の中でも比較的高めの価格。しかし、その価格に見合うだけの情報量と内容の充実度がある。

糖尿病治療薬を体系的に学ぶための教科書

糖尿病の病態や治療目標といった基礎から始まり、各薬剤の作用機序や特徴、使い分け、さらには実際の処方例まで幅広く解説されています。

糖尿病治療薬は種類が多く、個々の薬の特徴を断片的に覚えている薬剤師も多いと思います。

本書を読むことで、それぞれの薬を単独で覚えるのではなく、糖尿病治療全体の中で「なぜこの薬を選ぶのか」まで含めて整理できるのが大きな魅力です。

糖尿病治療薬について一度しっかり学び直したい薬剤師にオススメです。

医師向けのホンダが、薬剤師にも学ぶ価値あり

本書はもともと医師向けに書かれた本ですが、薬剤師が読んでも十分に学ぶ価値のある1冊です。

特に、糖尿病治療薬の特徴や使い分け、どのような患者さんにどの薬を選択するのかといった内容は、薬剤師が処方意図を理解するうえでも非常に参考になります。

一方で、糖尿病の診断基準など、読んでいて「ここまでは薬剤師には必要ないかな」と感じる部分もありました。

すべてを細かく覚えようとするのではなく、薬剤師として必要な部分を中心に読み進めるのがオススメです。

2025年2月発行で、最新の薬も網羅(2026年8月時点)

本書は2025年2月発行と比較的新しく、2026年8月時点でも糖尿病治療薬を学ぶうえで十分に新しい内容です。

第2版では、新たに登場した糖尿病治療薬についても追加されており、近年の治療の変化を踏まえて内容がアップデートされています。

糖尿病治療薬は新薬の登場や適応追加など変化が多い分野なので、できるだけ新しい情報を学べることも本書の大きなメリットです。

『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』

のしん
のしん

本書は、症例を通して、糖尿病患者への薬学的介入や多職種連携を学べる1冊です。

糖尿病治療では、薬の知識だけでなく、患者さんの生活背景や検査値などさまざまな情報から問題点を見つけ、他職種と連携しながら支援していくことが求められます。

本書では実際の症例をもとに、「薬剤師としてどのように考え、介入するのか」を具体的に学ぶことができます。

今回紹介する5冊の中でも、糖尿病チーム医療における薬剤師の役割を学びたい方に特にオススメしたい1冊です。

👇詳しく知りたい方は下記のレビュー記事をご覧ください。

あわせて読みたい
【チーム医療を学びたい薬剤師にオススメ】『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』をレビュー
【チーム医療を学びたい薬剤師にオススメ】『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』をレビュー
評価項目評価ポイント
総合評価症例数が多く実務に応用できる人には良書。ただし、経験が浅い薬剤師には難しい部分もあり、中上級者向けと感じたため評価は控えめに。
実務での活かしやすさ業務中に調べて使う本ではなく、得た知識をどう実務に落とし込むかが求められる。
自己学習への向き症例を暗記するのではなく、自分の担当患者に置き換えて考えることで理解が深まる。
読みやすさ文章自体は読みやすいですが、それぞれの症例を別々の方が執筆されているため、文章のクセが異なる印象。
コスパ税込4,180円。医療書としては標準的~やや高額な価格帯です。活用できる人にはコスパが良いですが、初学者には活用しきれずに高めに感じてしまうかも。

症例を通して、チーム医療における薬剤師の役割を学べる

本書の大きな特徴は、豊富な症例を通して、チーム医療における薬剤師の役割を学べることです。

第2部には全20症例が掲載されており、経口血糖降下薬の服薬不良、自己注射を拒否する患者、妊娠を希望する糖尿病患者など、さまざまなケースが取り上げられています。

症例では医師・看護師・管理栄養士など多職種が登場し、それぞれの専門性を活かしながら患者さんを支えていきます。

その中で薬剤師は何を確認し、どのように患者さんへ関わるべきなのか。
薬の知識だけではなく、「チームの中で薬剤師に何ができるのか」を考えながら学べるのが本書の魅力です。

本書のキーワードは「モノとヒトの関係」

薬剤師における「モノ」は「治療薬」で、「ヒト」は「患者さん」を指します。

本書が伝えているのは、薬の特性や用量を学ぶだけでなく、患者がどのように日常生活を送り、治療にどんな思いや悩みを抱えているのかを知ることの大切さです。

薬という「モノ」を通して、患者という「ヒト」とどう関係を築くか。その視点こそが本書全体に流れるテーマです。

症例を通して、薬の知識を“生活の中で生かす”ための考え方を学べるのが本書の魅力であり、読者が臨床現場でより深く患者に寄り添うためのヒントとなります。

2019年発行のため、最新の糖尿病治療薬は掲載されていない

本書は2019年発行のため、それ以降に登場した新しい糖尿病治療薬は掲載されていません。

そのため、最新の治療薬を学ぶ目的であれば、情報の古さには注意が必要です。

一方、本書の中心は薬の知識ではなく、症例を通して「患者さんをどのように捉え、薬剤師としてどう関わるか」を学ぶことにあります。

こうした考え方は薬が変わっても普遍的であり、最新の治療薬にも通じる“糖尿病患者への関わり方”を学べる点では、現在でも十分に価値のある1冊です。

『糖尿病の薬学管理必携 第2版』

のしん
のしん

『糖尿病の薬学管理必携 第2版』は糖尿病薬物療法認定薬剤師を目指す方専用の専門書です。

糖尿病の病態や治療薬はもちろん、合併症、検査値、患者指導など、糖尿病に関する幅広い知識が網羅されています。

B5判476ページとボリュームがあり、気軽に読み進めるタイプの本ではありませんが、その分、糖尿病について本格的に学びたい薬剤師には頼りになる内容です。

今回紹介する5冊の中では、特に糖尿病を専門的に学びたい方、糖尿病薬物療法認定薬剤師を目指す方にオススメしたい1冊です。

評価項目評価ポイント
総合評価認定を目指す方には必須の1冊だが、すべての薬剤師にオススメできる本ではない。
実務での活かしやすさ実務で開く本というより、業務後に疑問を学び直すための教科書という立ち位置。
自己学習への向き大きく重いため持ち運びには不向き。机でじっくり学ぶ必要がある。
読みやすさ全編箇条書きで読みやすい。一方で文章に抑揚がなく、長時間読むと疲れやすい印象もある。
コスパ税込5,500円。医療書の中でも高価格。認定取得や体系的な学習という明確な目的がある方には価値があるが、気軽に購入しやすい価格ではない。

糖尿病薬物療法認定薬剤師の公式テキスト

本書は、日本くすりと糖尿病学会が認定する「糖尿病薬物療法認定薬剤師」の試験対策用公式ガイドブックです。

認定薬剤師制度の解説から始まり、糖尿病の病態、治療薬、合併症、患者指導、多職種連携など、認定取得に必要な知識が幅広くまとめられています。

さらに、「自験例の書き方」や研修カリキュラムまで掲載されているため、糖尿病薬物療法認定薬剤師を目指す方にとっては、必須の1冊です。

糖尿病を体系的・網羅的に学べる

本書の大きな特徴は、糖尿病について体系的・網羅的に学べることです。

糖尿病の病態や診断、食事・運動療法、薬物治療はもちろん、合併症、シックデイ、妊娠・小児・高齢者、CGM、多職種連携、在宅医療など、幅広い内容がまとめられています。

B5判476ページとかなりのボリュームがあります。

最初から最後まで一気に読むというより、教科書としてじっくり学びながら、必要なときには辞書のように調べる使い方が向いている1冊です。

万人向けではないが、明確な目的がある薬剤師には頼れる1冊

本書は税込5,500円と決して安い本ではありません。

そのため、糖尿病を少し勉強してみたいという方に、最初の1冊としてオススメする本ではないと思います。

一方で、糖尿病薬物療法認定薬剤師を目指す、糖尿病を体系的に学びたいなど、明確な目的がある薬剤師には非常に頼れる1冊です。

自分に必要な部分をじっくり学んだり、分からないことがあったときに調べたりと、長く使える教科書として活用できます。

目的別オススメ本

ここまで紹介した5冊は、それぞれ特徴が異なるため、「どの本が一番良いか」ではなく、「何を学びたいか」で選ぶことが大切です。

糖尿病を基礎から学びたいのか、インスリンを学びたいのか、糖尿病治療薬を深く理解したいのかによって、オススメする本は変わります。

のしん
のしん

ここからは、実際に5冊すべてを読んだうえで、目的別にどの本がオススメなのかを紹介します。

【糖尿病学習の1冊目】『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病フォローアップの勘所』

のしん
のしん

糖尿病をこれから学び始める薬剤師に、まずオススメしたいのが『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病フォローアップの勘所』です。

5冊の中でも、自己学習と実務のバランスが取れているのが本書の強みです。

糖尿病患者のフォローアップについて、薬剤師が「何を確認し、どう考え、どう対応するのか」が具体的に解説されています。

現場ですぐに確認できる表も豊富で、読んで学ぶだけでなく、日常業務でも活用できます。

のしん
のしん

糖尿病学習の1冊目として、新人薬剤師やブランク明けの薬剤師など、多くの薬剤師にオススメできる1冊です。

【インスリン特化で学びたい】『外来インスリン療法マスターブック 改訂第2版』

のしん
のしん

インスリン療法について重点的に学びたい薬剤師にオススメなのが、『外来インスリン療法マスターブック 改訂第2版』です。

5冊の中でも、インスリン療法について最も詳しく学べるのが本書の強みです。

糖尿病専門医が実際にどのようにインスリンを選び、導入・調整しているのかが具体的に解説されています。

また、インスリンだけでなく、併用する内服薬についても学べるため、インスリン療法をより深く理解できます。

難易度も比較的易しく、インスリンに苦手意識がある方でも読み進めやすいです。

のしん
のしん

日常業務でインスリンに触れる機会が多い薬剤師に、特にオススメしたい1冊です。

【糖尿病治療における医師の思考を学びたい】『徹底解説!糖尿病治療薬 選び方・使い方 第2版』

のしん
のしん

糖尿病治療における医師の考え方を学びたい薬剤師にオススメなのが、『徹底解説!糖尿病治療薬 選び方・使い方 第2版』です。

5冊の中でも、糖尿病治療薬を「医師がどのように選び、使い分けているのか」という視点から深く学べるのが本書の強みです。

各薬剤の特徴だけでなく、患者背景に応じた薬の選び方や、実際の処方例をもとにした治療の考え方まで詳しく解説されています。

もともとは医師向けの本ですが、薬剤師でも問題なく読み進められます。

のしん
のしん

糖尿病治療薬の知識を身につけるだけでなく、処方の意図まで考えられるようになりたい薬剤師にオススメの1冊です。

【チーム医療における薬剤師の役割を学びたい】 『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』

のしん
のしん

チーム医療における薬剤師の役割を学びたい方にオススメなのが、『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』です。

5冊の中でも、糖尿病患者に対して「薬剤師としてどう関わるのか」を深く考えられるのが本書の強みです。

症例を通して、薬の知識だけでなく、患者さんとの関わり方や他職種との連携について学べます。

特に「モノとヒトの関係」という視点から、薬だけを見るのではなく、その薬を使う患者さんまで考えることの大切さが解説されています。

のしん
のしん

病院薬剤師や訪問薬剤師など、他職種と連携しながら糖尿病患者に関わる機会が多い薬剤師にオススメの1冊です。

【専門薬剤師の認定を取りたい】 『糖尿病の薬学管理必携 第2版』

のしん
のしん

糖尿病領域の認定取得を目指す薬剤師にオススメなのが、『糖尿病の薬学管理必携 第2版』です。

本書は、糖尿病薬物療法認定薬剤師の公式テキストであり、認定取得を目指す方にとって重要な1冊です。

糖尿病の基礎から治療、薬学管理まで幅広く網羅されており、糖尿病について体系的に学ぶことができます。
一方で、内容は専門的でボリュームもあるため、糖尿病学習の1冊目として万人にオススメする本ではありません。

のしん
のしん

糖尿病薬物療法認定薬剤師を目指すなど、明確な目的を持って専門的に学びたい薬剤師にオススメの1冊です。

まとめ【自分にあった1冊を見つけよう】

本記事では、糖尿病治療薬に関する4冊の参考書を徹底的に比較・紹介してきました。

あわせて読みたい
【糖尿病の勉強に悩む薬剤師へ】現場でも役立つ『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病』レビュー
【糖尿病の勉強に悩む薬剤師へ】現場でも役立つ『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病』レビュー
あわせて読みたい
【薬剤師が読むべきインスリンの勉強本】『外来インスリン療法マスターブック』をレビュー
【薬剤師が読むべきインスリンの勉強本】『外来インスリン療法マスターブック』をレビュー
あわせて読みたい
【糖尿病薬の教科書】『糖尿病治療薬選び方・使い方第2版』レビュー|薬剤師が糖尿病薬を体系的に学べる
【糖尿病薬の教科書】『糖尿病治療薬選び方・使い方第2版』レビュー|薬剤師が糖尿病薬を体系的に学べる
あわせて読みたい
【チーム医療を学びたい薬剤師にオススメ】『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』をレビュー
【チーム医療を学びたい薬剤師にオススメ】『糖尿病薬物療法指導力アップ講座』をレビュー
あわせて読みたい
【専門薬剤師を目指す人へ】糖尿病薬物療法認定薬剤師の公式テキストを徹底レビュー|『糖尿病の薬学管理必携 第2版』
【専門薬剤師を目指す人へ】糖尿病薬物療法認定薬剤師の公式テキストを徹底レビュー|『糖尿病の薬学管理必携 第2版』
のしん
のしん

今回紹介した5冊は、それぞれ得意とする分野や学べる内容が異なります。

糖尿病学習の1冊目なら『薬剤師力がぐんぐん伸びる 糖尿病フォローアップの勘所』、インスリンを学びたいなら『外来インスリン療法マスターブック 改訂第2版』というように、「何を学びたいか」によってオススメする本は変わります。

どの本が一番良いかではなく、自分の目的に合った本を選ぶことが大切です。

この記事は、実際に複数の医療書を読んで比較する「医療書比較シリーズ」です。

今後もさまざまな分野の本を実際に読み比べながら、薬剤師の皆さんが自分に合った1冊を選ぶための参考になる記事を作っていきます。

のしん
のしん

気になる本があれば、ぜひ手に取って糖尿病の学習に役立ててみてください。

【のしんの一言】

のしん
のしん

最後まで読んでいただきありがとうございます。

勉強意欲の高い薬剤師のあなたに、ひとつだけ伝えたいことがあります。

「もっと学びたい」気持ちを活かすには、“どこで働くか”もとても大切です。

▶︎ 学び続けたい薬剤師のための“転職の考え方”はこちら

あわせて読みたい
勉強を習慣にするための転職|もっと勉強したい薬剤師に伝える3つの事【業務・時間・文化】
勉強を習慣にするための転職|もっと勉強したい薬剤師に伝える3つの事【業務・時間・文化】
記事URLをコピーしました